よみがえるメイチョウ節(92期 渡邉典彦)

高校一年時の地理の授業、登壇する先生はバスケ部顧問で熱血タイプ。講義は脱線話が多くとても楽しい。教職とは別に登呂遺跡の研究をし、成果を小冊子にまとめている。凄い先生がいるものだと驚いた。中学までの教師像と全く違い、研究者然とした一面に感銘を受けた。先生とその後接点はなかったがなぜか記憶に残っていた。そんな先生の遺作が出版されたことを知り、すぐに読ませていただいた。高校時代に受けたメイチョウ節がよみがえりとても刺激的だった。人の心に残るということはこういうことなんだと気づかされた。