静高74期浦田周社(かねたか)氏の版画展が開かれます。
浦田氏は江戸時代から続く浮世絵処「版隈」五代目儀一氏の長男として生まれ、静高卒業後、家業を継ぎ、浮世絵の伝統技法を継承され、昭和51年、文化庁から重要民俗文化財保存技術保持者に認定されました。
浮世絵は、安藤広重や葛飾北斎などの「絵師」と呼ばれる人だけでなく、「彫師」、「摺師」の三者の共同作業によって完成されますが、浦田氏は絵師、彫師、摺師の三つの作業を一人でこなす創作版画家として、郷土静岡の風景や東大寺お水取りのシリーズなど美しい日本を描き続けています。
その浦田氏の木版画展が東京で開催されます。 八方ふさがりの現在、明日に向けて頑張るために一呼吸入れて、古き良き伝統にふれてみるのもよいのではないでしょうか。
六世 版隈・浦田周社木版画展 日時:5月16日(水)~22日(火) 場所:上野・松坂屋 南館5階美術画廊