1960~70年代に静高教諭を務められた鈴木明徴先生が随筆を出版
静岡新聞電子版記事のURLは https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/971247.html
1964~77年に静岡高校で勤務した元教諭 鈴木明徴さん(昨年83歳で死去)が当時記した随筆を、妻宣子さん(79)がまとめて自費出版されました。タイトルは「週刊メイチョウ-高校生と共に」。「創造性を高めよう」「時間を上手に使おう」「良き指導者たれ」-。収録されたのは生徒に訴えかける約90編。宣子さんは「ぜひ現代の高校生にも読んでもらいたい」と思いを語っています。
「あきよし」の名を音読みし「メイチョウさん」の呼び名で親しまれていた明徴さん。1965年から約4年間、地理の教諭として活躍する傍ら、生徒への訴えを随筆としてわら半紙につづり、ガリ版で刷って配っていました。明徴さんの遺品の中に「週刊メイチョウ」と名付けられた作品の数々を見つけた宣子さんが、本にまとめました。
自発的に物事を行う人に育ってほしいという明徴さんの思いが感じられる一冊になりました。勉強と部活の両立や社会に目を向けて学びを深めることの大切さ、思い上がりの防止など随筆のテーマはさまざま。男女平等など現代社会に通じる問題に触れている文もあります。宣子さんは「昔と今とで状況が違う部分もあるが、共通して心に響く言葉や内容も多い」と話しています。
同書は四六判254ページ、1200円。静岡新聞社から発売。