本(木)を贈(植え)る人になる。古書コミ活動
2020年1月18日に開催されました各期幹事会の会場にて、『古書コミ活動』を実施いたしました。今回も多くの同窓生の皆様から読み終えた本をご持参いただきました。本当にありがとうございました。 当日、寄付された本の売り上げは 「3,892円」となりました。
次回総会での売り上げ金1,773円と合わせて、総額5,665円を図書券として母校に寄贈いたします。
それは小さな新聞記事に掲載されていました。
『善意の本が集まり過ぎて処理ができない。』
東日本大震災で大きな被害をうけた陸前高田市では、図書館も甚大な被害を受け、それが報道されるや、それではと各地から善意の本が大量に送られました。しかし、一挙に全国から送られた本を保管する場所の確保もままならず、また仕分けするためのボランティアの負担増で、せっかくの善意の本がなんら活用されずじまい、そこを中古本の買取業者が介在することで、『本を換金して、陸前高田図書館のための費用として寄付しよう』という内容でした。
この取組からヒントを得て、スタートしたのが、古書コミです。単に母校に寄付するだけではなく、本を通じて同窓生同士の交流の機会になればという欲張りな意図もあります。 とはいえ、小さな取組でなかなか全体に浸透しないもどかしさもありました。それでも、毎回、多くの同窓生のご協力を得て実施し、現在では母校の図書館に、寄付した図書券で購入した本を紹介する『静中・静高同窓会コーナー』ができております。自分が読み終えた本が誰かの役に立っていくという意義を感じつつ、同窓会の活動の一つとして回を重ねております。
『木を植える人』という童話からもじって、『本を贈る人になろう』と呼びかけます。それは、一人一人に負担にならない範囲で、一本また一本と木を植えるように、続けていくことで、形となっていく。この童話の思いにも重なる気がしています。
ぜひ、一冊の本を携えて、次回開催予定の同窓会総会に参加して、本を贈る人になってみませんか。2020年度も古書コミ活動は新役員に引き継がれて、行われていきます。 (90期山下雅子)