109. お茶の水で知の楽しみ 「新選組像」はこう変わった (2014.3.2)

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毎回興味深いテーマを斯界のゲストスピーカーが講演するトークイベントの紫紺倶楽部の本年3月開催の第92回は「「新選組像」はこう変わった」です。

実際に活動した期間は5年ほどでしかない新選組。現在では高い人気を維持していますが、そのイメージは100年ほどの間に大きく変化しました。 明治・大正期は、幕府の走狗、幕末動乱の京に咲いた仇花、暴虐の浪士集団、血に飢えた人斬り集団・・・といった具合でした。昭和初期には多少変わってきたものの、やはり悪役集団として扱われることが多かったのです。 戦後、時代劇映画の隆盛を経て、司馬遼太郎の一連の作品により評価が一変。今や有名作家が競って取り上げる『人気者集団』に変貌していることはご存知の通りです。今年度最後の紫紺倶楽部は、『新選組像』の移り変わりを取り上げ、主催者がお話いたします。悪役・敵役からヒーローへの華麗(?)な変身の過程を、小説・映画・講談・そしてテレビから読み取るのも一興と存じております。

土方歳三(Wikipedia)

場所はお茶の水の明治大学リバティタワーです。